2013年2月5日火曜日

精索捻転症

平成25年2月1日金曜日に、ナオは緊急手術をしました。
生まれて初めての、私もKCしたことのない手術をしました。

病名は「右精索捻転」(せいさくねんてん)

腹部と精巣をつなげる精索と呼ばれるひも状の部分がねじれる病気です。
簡単に言うと、おまたの右側(ナオの場合)の睾丸へ運ぶ血管がねじれてしまって血が通わなくなってしまうという病気です。
痛みを感じたり、腫れたりしてから6時間~8時間以内に手術をしてねじれを直してあげないと血液が回らなくて睾丸が壊死してしまうため、摘出しなくてはならなくなる病気。

原因は、外部からの刺激で起こることもあるけど、体の組織の中の不足や未発達的な?ことでもなりうる病気でもあるそうです。なので、原因は不明とされました。

月曜日
普通に保育園へ行く。
(次の日先生に聞いたら、この日小さな雪山で滑ったり転がったりなんどもなんども面白がってしていたという)
夜寝る前に、右側の股関節が「なんだか痛いんだよな~」と言っていた。
いつも寝る前になると色んなところが痛い(成長痛的な)って言うからそれかな~?みたいな感じで。朝起きても痛かったら、考えようってことで就寝。

火曜日
朝、やっぱり痛いっていう。
とりあえず、総合病院の「整形外科」へ
レントゲン。エコー。検査したが異常なし。
1週間後まだ痛むようなら、また来てといわれる。

水曜日
まだ、少し痛い気がするけど、保育園へ
痛みは前の日よりも引いたって言ってた。
しかしその夜、なんだか痛いのが「ここに(ちんちんのふくろのところ)なったみたい~」っと言う。

木曜日
保育園の先生へ、「痛みが股関節から睾丸へ移動したようです。要様子見」
と連絡帳に書いて保育園へ
この日の夜、結構前より痛がったのでみたら・・・赤っぽく腫れていました。
でも、もう眠いからといって寝ていました。
この時点で、「触ると痛いから触んないで!」って言ってました。

金曜日
朝いちで病院へ。とりあえず火曜日に行った総合病院の「小児科」へ
ちんちんを見てもらったら「泌尿器科」へまわされました。
そして、そこで触診して痛がる様子をみて、またエコーもうけて。
その間先生に「痛みはこんな感じ?ずーっとこんな感じ?」と何度も言われした。
ナオの痛みは
触るとイテテ。っていう感じ。
歩く時に若干ガニまたになる。というもの。
本来はもっと痛がるものだったのかもしれません。

エコーの後に先生から言われました。

「精巣から睾丸へ通っている血管などがある管がねじれている可能性があります。でも、どういう状況かはあけてみなけれえわかりません。そしてねじれていた場合、ねじれを直してあげなければ血液が行かないので睾丸がくさってしまいます。ねじれをなおしたとしてもまた血液が通るようになるには、ねじれてから6時間から8時間のうちになおしてあげなければならない。しかし、ナオの場合痛くなってから2日もたっている。時間の経過をみれば、とらなければならないかもしれない。とらなければ反対側の睾丸も同じ状況になってしまうので。それも了承の上で、手術したいと思いますがよろしいですか?」

お願いしますっていうしかありませんでした。
この後、上半身のレントゲンをとって、再度外来にいったら

「今から10分後に手術します」

かなり動揺しました。
手術なんてしたことなかったし、どんなことになるかもよくわからず。
でも、ただごとでないっていう感じと私の動揺を感じ取ったのか
ナオも「服を全部脱いで病衣に着替えてね~」って言う看護師さんの言葉に抵抗し
私に「ダッコ~」って離れなくなりました。
私も、ナオを励ましつつ、震える手で承諾書にサインをしました。看護師さんに「大丈夫?」とか言われながら・・・
それでもナオは私から離れず、泣いているので
「もう着替えはいいからお母さんと一緒に行きましょう」って言って抱っこしながら
手術室へ
初めて入る手術室
先生、看護師さん含めテレビでよくみる手術してる人たちの格好。
私も着なさいといってふわふわの上着と帽子をかぶされたけど、抱っこしているナオが泣きながら
何度も、投げ捨て・・・
「これをかぶらないと、おかあちゃん入っていけないんだよ」
「やらないと、治らないんだってよ」
とひたすら言いながら
「こちらへ」
と通されたベットで
「寝かせて~抑えててね」
といわれ抱っこした状態でベットに寝かせ麻酔科の先生がナオの口元に麻酔マスクをかぶせ。
泣き叫ぶナオが数秒後、目がうつろになり静かになっていきました。
「お母さん、ゆっくり手を離してみて~」
といわれ、そのまま入院予定の病室へ通されました。

そこから1時間半から2時間くらい
病室で、たくさん看護師さんに質問され書類を書き、何で痛いって言ったときにすぐに病院でみてもらわなかったのだろうと・・後悔して涙が出ました。

手術室から呼ばれたといって、看護師さんと一緒に言ってみると
もう泣き声が聞こえていました。
麻酔からの目覚めは、個人差があるらしくすぐに覚める子としばらくぼーっとしてて眠る子とかさまざまらしいですが、ナオはすぐに目覚めたらしいです。
泣きながらも目はうつろで泣きつかれた目は腫れていました。
麻酔科の先生に
「飲み物は1時間後、透明なものを飲ませて。飲食は2時間後」
と指示されました。
手術室から出る前に泌尿器科の先生に
「とりあえず、摘出しなくて済みました。詳しくはあとで」といわれました。
「おお~!!」と言って言葉が出ませんでした。
本当に本当に良かったです。

病室にナオと一緒に戻りました、戻った1時間の間ナオからの
「のどが渇いた~水のみたい~」コールの嵐
しゃべってるともっとのどが渇くのに・・・といいながら

KCも会社を早退してかけつけ、その後先生が説明してくれました。

・ねじりが緩かったため睾丸は壊死していなかった。
・腫れの原因は睾丸部分にある’もうちょう’のようなもの(特に役目は果たしていないがついてる物体)が悪さをして水がたまっていた。それを切り取った。と見せてくれた。(小さく赤いかたまりで少しだけ黒くなっていた)
・正常に血液が通るように固定用の管を入れている。後日様子をみてとる。

とのことでした。
摘出しなくてすんで本当によかったと先生も言ってくれました。
本当に五体満足でいれることというのはどんなにありがたいことなのかということが身にしみて感じました。

入院生活は次で。









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